これからの相続税・贈与税はどう変わる？

「生前贈与ができなくなる！？」「110万円までの贈与の非課税が廃止される！？」というニュースが昨年末に流れました。

これは2021年12月10日に発表された税制改正大綱の内容によるものです。

「大綱」とは各省庁から「こんな法律作ってよ~」「こんな風に法律変えてよ~」という要望書のこと。法律になる前のものなので本決まりではありません。

この要望の意図は「相続税と贈与税の一体課税」。生前贈与による相続税の節税をできないようにして「贈与した財産と相続した財産を合わせた財産に課税しよう」というものです。

いつどのように改正されるかの詳細は明らかになっていませんが、可能性としては

①　相続前3年以内の贈与は相続財産に加算されますが、3年が延長されるかも？

②　①は孫への贈与は対象外ですが、孫も対象となるかも？

③　暦年贈与制度の大幅見直しがされるかも？　

このような大きな改正は国民の反発を招きかねないため、2022年の法律改正はありませんでした。しかし要望が出続ける限り、将来段階的に行われる可能性もあります。

備えあれば患いなし、しっかり対策していきましょう！ お気軽にご相談ください。